今回は26年の時を経て遂に復活なった、スコットランドはローランドのローズバンク蒸留所の三部作最終リリース、32年熟成を日本の皆様にご案内致します。
1840年にジェームズ・ランキン氏によって創設されたローズバンク蒸留所はローランドの王様とも呼ばれていましたが、残念ながら1993年に当時のオーナーであるUDV(現ディアジオ)社によって閉鎖されてしまいました。その後建物が歴史的建造物に指定され、また不運にも蒸留器とマッシュタンが盗まれるという惨事にも見舞われたため、手つかずのままでした。そんな中、遂に2017年にイアンマクラウド社が建物と土地の買収を成功させ、その後ブランド権及び樽在庫の買い取りにも成功しました。同社の社長であるレナード・ラッセル氏は「最良のウイスキーであるローズバンクを再興させることはまさに私の夢であり、誇りに思います。
昔のローズバンクを再現することが出来るまで、新生ローズバンクはリリースしません。それは長い年月をかけた遺産づくりとなります」と語っています。
記念すべき第三弾、そしてシリーズ最終リリースとなる今回の 32年熟成は47.6%で瓶詰めされ、6,000本が全世界で発売されました。
使用している樽は約6割がリフィルシェリー樽、約4割がリフィルバーボン樽です。テイスティングしましたが、香りはグラスに注いだ瞬間から立ち昇る陶酔感に溢れ、完熟バナナ、洋梨、シナモン、バニラメロン、全てが融合されたソフトでシルキーなボディ、エレガントな完熟フルーツの甘み、洋梨コンポートにシナモン、フィニッシュは綺麗なビターがメローに続きます。
ローズバンク復活の3部作、ラストに相応しい32年熟成の銘酒!ローランドウイスキーの極みを是非ストレートでご堪能下さい。是非この機会にご注文ください。
オフィシャルテイスティングノート
香りはバランス良くエレガント、蒸したスイーツ、カットしたパイナップル、ドライアプリコット、優しいオーク、砂糖漬けのジンジャー、レモンのしぼり汁、マジパン、微かなホワイトペッパーとカフェラテ。味はベルベットのような口当たりの良いボディ、微かなモルトにタイム、バタースコッチ、トロピカルフルーツ、乾いたオーク、柔らかく温かいスパイス。フィニッシュはソフトで長く、レモン、ハチミツ入りのおかゆにトーストしたクルミ。
47.6度 700ml